駒場東邦中学校は1957年に学校法人東邦大学が現在地に中学校と高等学校を同時に設置しました。
1995年に校舎が完成、2017年にグラウンドが拡張されました。
四谷大塚が出している80偏差値一覧では偏差値63の難関校になります。
※80偏差値とは、上記の場合63の偏差値があれば80%合格率があるということです。
教育理念・教育方針
受け継がれる「駒東の3F精神」が常に学校を全体に息づいています。
3FとはFriendship,Fair play,Fighting spirit, です。
自ら考え、行動する際の規範であり、「紳士たれ」という駒東生の活動の原動力になっています。
駒場東邦の特色は専門的な授業です。教員が生徒の知的好奇心を刺激する授業を行います。
6年間を通して数多くのレポート・論文作成し、プレゼンする機会があるので自ら考えるための環境が整えられています。
また、行事もさかんです。
6学年が一丸となって優勝を目指す体育祭、文化祭、放課後の部活動はほとんどの生徒が参加しています。
また、「いじめ防止基本方針」などをHPでも掲載されており、学校側の子供に対する熱意が感じられました。
奨学金制度も2種類ほどあります。
施設
55000冊の蔵書を誇る図書室、室内温水プール、剣道場、体育館、300人収容の講堂、広い校庭など。
食堂は広く、購買も学食もあります。
部活動
進学校でありながらも部活動がさかんで、2017年、高校軟式野球部が都の秋季大会で優勝しています。また、他にもバスケットボール部、アーチェリー部、陸上部なども強豪校です。日本数学オリンピックや高校化学グランプリなども常連校です。 2020年は、第30回日本数学オリンピック(JMO)、第18回日本ジュニア
数学オリンピック(JJMO)の表彰があり、地区表彰者の中3、1名、数学オリンピックAランク者の高3、2名、ジュニア数学オリンピック地区表彰者高1、3名の、
合計6名が表彰されました。
文化祭で新御三家の実力を感じる
2019年9月の文化祭「KOMAFES」へ足を運びました。
最寄り駅は井の頭線の駒場東大前と東急田園都市線池尻大橋駅より10分です。
私は池尻大橋駅から向かいました。
池尻大橋駅は246沿いなので大道路沿いを少し歩きます。その後坂を上るような道のりです。
こちらが入り口です。
中に入ると、早速受験生向けの案内がありました。
「駒東ってどんな学校?」という看板です。
駒東の行事や普段の学校生活などを、生徒の視点で詳しく紹介してくれています。
とてもわかりやすくてありがたいですね。その流れに乗って、中に入ってみると、駒東生の説明資料と映像が流れていました。
駒東生の一日、という8時25分の朝礼からクラブ活動終了までの一日を書いた模造紙がありました。授業時間は50分、教室移動が激しく覚えるまでが大変だそう。そこで目を引いたのが「4限終了後には食堂に長~い列ができるよ」と、書いてあるところ。やっぱり食堂、人気なんですね。毎日お弁当だとお母さんも大変ですから、どこの学校ももしかしたら長蛇の列かもしれません。
行事の中でも体育祭はすごく力を入れている印象でした。
赤・白・青・黄にわかれて中高生が一緒になって戦うのですが、6年間色替えはないので、高校生と中学生の絆が深まります。
団長の髪の色が4色である写真と、競い合っている写真が貼ってあり、胸が熱くなりました!
駒東生の案内を見終わったため、今度は中庭に入りました。
上層階に上って中庭を見ていると、垂れ幕がいくつかかかっており、教室の催事紹介がされていました。そのクオリティが高くて目を引きました。
中庭の横には食堂があり、広い食堂では学食を食べることもできました!昔ながらの食堂のような形で広いですし、種類も沢山ありました。
通常の食堂での人気メニューは、
・唐揚げ丼
・カツカレー
・トンカツ定食
・チキンカツ定食
と、定食類が人気を占めています。
流石男の子、という感じで肉類ばかりですね。
空調がきいている涼しい中で沢山の人達が休憩されていました。
次は校庭を見学に行きました。広い校庭では野球の親善試合のようなものをやっていました。軟式野球が強豪校なので、その親善試合でしょうか。
また、駒東の文化祭で有名な「ウォーターボーイズ」のショーを見るために、長蛇の列が凄かったです!
このウォーターボーイズを見て、受験したいという小学生もいるほど、大人気なショーなので、受験を考えているかたは是非足を運んでください。
制服は、夏なのでトップスは半そででしたが、パンツは紺色です。冬は紺色の学ランのようです。
ボタンがないタイプのようです。
生徒たちは9割が黒髪で真面目そうですが快活な印象でした。
駒場東邦は、部活の実績を見ていてもわかりますが文武両道の代表的な学校であると言えます。
都内にあるために全体的に広い敷地ではありませんでしたが、2017年に拡張されたグラウンドは部活動のためであると言えるのではないでしょうか。
両親参加型の文化祭の学校をいくつか見てきましたが、駒場東邦では両親が沢山主催者側に参加しているというイメージはありませんでした。
ただ、保護者と学校と生徒で連携をして理解と信頼のもとに明るく楽しい学園を作ろう、という目的をもっているため、通常時に保護者が学校に来ることもよくあるとのことです。
最近では新御三家と言われている駒東は、4人に1人は東大に行く実績をだしています。
それも、先生たちのきめ細かい指導のおかげだそうです。
実際、面倒見のよい学校が最後に結果を出しているため、非常に学校のよい雰囲気が参考になりました。