誰もが知っている御三家最難関学校。1871年幕末の先覚者佐野鼎により共立学校として創立。1895年に改称。「ペンは剣より強し」の校章は、深い知性はいかなる暴力にも屈しないという意味を表しています。
四谷大塚が出している80偏差値一覧では偏差値71の超最難関校になります。
※80偏差値とは、上記の場合71の偏差値があれば80%合格率があるということです。
開成のみオンライン中間考査を実施
2020年の休校措置から、私立の学校は中間考査を行わない判断を行ったところがほとんどでした。そんな中、開成中学校では3月末の段階で各学年からICT委員会を発足し、中間考査を行う前提で4月から授業を組み立てていました。
クラス単位だけでなく、グループごとに行うなどオンライン授業ならではの変化も持たせ、適宜アンケートを取りながらも改善していました。中間考査の内容は学年や教員によって、小論文を読ませてレポートを提出するといった教科もあれば、オンラインで実施するものもあったりと、変化に富んでいます。
こういった対応が即座に出来るところは受験する側にとってもとても魅力的なポイントになると考えられます。
また、学校説明会は10月に開催が決定し、予約も10月になります。
文化祭に関しても2021年の1月9日・10日に開催されると発表されました。まだ開催できるかはわかりませんが、妥当な日程かもしれません。
開成に向いている子供って?
開成は日本を代表する私学です。毎年3桁に及び東大合格者を輩出しており、中学受験を経験している人もしていない人も誰もがしっている中学御三家です。学生のクイズ番組でもおなじみの学校です。
正直、学校の雰囲気を知って行きたくても行けない人のほうが多かったりするのではないかと思います。
本気で開成を目指す場合にはかなり小さい時からの親の協力と努力も欠かせないと思われます。
また子供自身も勉強・学ぶことが趣味なくらいの子が向いていると思います。
受けたいと思われる場合は、まずは塾の選定から親の協力状況も含めて早い段階から準備していくことが必要です。
ただ、実際、開成を目指す子たちはどこか普通とは違っているところが見受けられます。
それは、「ひたすら勉強してる」と、無理をしているイメージではなく
「勉強することが当たり前で楽しんでる」というイメージでしょうか。
学校に入ってからも無理をしなければならない体制ではなく、自然と勉強をすることが「楽しい子」「楽しめる子」が受けると双方幸福な受験になるのではないかと感じられます。
教育理念・教育方針
開成の教育理念は4つあります。
一つ「開物成務」。
中国の古典にある言葉です。この言葉より「開成中学校」と、改称されたのです。
「人としての務めを成し社会や世界に貢献する次代の人材を育てるため、人間性の開拓・啓発に尽力する」ことを理念としてきました。
二つ「ペンは剣よりも強し」。
19世紀のイギリス作家・政治家のコトバ。こちらは開成の精神として校章にもなっています。
三つ「質実剛健」。
外見を飾ることなく、内面が充実していてたくましく揺るぎがない様子のことです。
四つ「自由」。
開成中学校の長い歴史の中で生徒や教職員が大切に育ててきた言葉。
この自由は与えられた受け身の自由ではなく、努力して手に入れる積極的な自由です。
また、好き放題の自由というわけでもなく、自主的に働く力と自分を律する力に支えられた節度のある自由、を意味しています。
教育方針は、一人一人の個性を大切に、尊重しつつ、豊かな人間性を育むことを心掛けています。
個人の強さが重要ではありますが、集団の一員としても役割をきちんと果たすことを考えて指導しています。
超難関校ということもあり、毎年大学の合格実績は目を見張るものがあります。
2019年の合格実績では、東大に186名も合格しています。
また、学校では、家計の急変等から経済的な理由で学業の継続が困難だった生徒支援のための授業料特別免除および、就学支援奨学金の制度もあります。
施設
本館南棟、北棟、体育館、旧校舎、高校普通教室棟、高校特別教室棟、中学校校舎、第1グラウンド・第2グラウンド
高校内の図書室には蔵書が役57000冊あります。また、中学図書室は役18000冊あります。
図書館内は常に生徒でにぎわっているようです。
部活動
運動部
合気道部、弓道部、ゲートボール部、剣道部、硬式テニス部、硬式野球部、サッカー部、山岳部、柔道部、水泳部、ソフトテニス部、ソフトボール部、卓球部、軟式野球部、バスケットボール部、バドミントン部、バレーボール部、ハンドボール部、フェンシング部、ボート部、ラグビー部、陸上競技部
実績
ゲートボール部剣道部、サッカー部、柔道部、ソフトテニス部、軟式野球部、バスケットボール部、バドミントン部、バレーボール部、ハンドボール部、フェンシング部、ボート部、ラグビー部、陸上競技部
(詳しい実績はホームページまで)
学芸部
ESS(英語ディベート)、囲碁部、演劇部、折り紙研究部、音楽部、開成管弦楽団、クイズ研究部、KAMC(手品)、軽音楽部、コントラクトブリッジ部、コンピューター部、ジャグリング部、社会科研究部、写真部、将棋部、書道部、数学研究部、生物部、地質部、鉄道研究部、天文気象部、俳句部、パズル研究部、美術部、物理部、文芸部、弁論部、模型部、理化学部
実績
ESS、囲碁、演劇部、クイズ研究部、コントラクトブリッジ部、コンピューター部、ジャグリング部、将棋部、書道部、数学研究部、地質部、鉄道研究部、俳句部、文芸部、弁論部、理化学部
同好会
LLS同好会、開成航空宇宙同好会、開成すみズミ同好会、開成ピアノの会、海馬研究会、TBS研究会、ブーメランを飛ばそう同好会、WorldChessClub、エコカー同好会、自動車同好会、スキー同好会、映画同好会、TRPG同好会、FlagFootball同好会、海外活動報告会
子供の様子
開成は毎年6月に「学校生活に関しての満足度」という調査を行っています。
2016年6月のデータによると、中学1年生で楽しい・まあまあ楽しいと回答した割合が98.5%にものぼり、あまり楽しくない・楽しくないと回答した人が4人しかいなかったようです。
よく言われるのが今まで公立学校などの優等生だった子が、みんな頭のよい人たちに囲まれて挫折するというような状況です。
しかし、そんな暇もないくらい、行事や部活、運動会や文化祭などの行事も多く、上下の絆もでき、学校生活はとても楽しく過ごせるようです。
是非受験の参考にしてください。