中学受験の中で第一志望と同じように大切な併願校の選び方。
9月~12月初旬までには最終的な併願校を決めるというのが中学受験の通例ではあります。
とはいえ、ギリギリまで悩む併願校選び。
以前こちらのブログでは併願校選びの基本パターンを執筆しましたが、ここでは実際の体験談の話を元に、失敗しない併願校の選び方を記事にまとめました。
失敗しない併願校の選び方
併願校が非常に重要な理由は
第1志望の学校に合格する子は全体の約3分の1であることが挙げられます。
ということは、3分の2は併願校に入学しているという事実があります。そう考えますと、併願校選び=通う可能性が高い学校を選ぶことと同義になるのです。
失敗しない併願校の選び方で一番大切なことは
「親子ともに、実際に通うイメージが湧く学校を選ぶこと」
が重要になります。ポイントとしては
- 親子が通うイメージを持てる学校を見つけること
- 第1志望と同じくらい行きたい気持ちを持てること
- 試験問題の傾向が全く違うものではないこと
- 必ず受かる自信がある学校を1つは受けること
などが挙げられます。
この上記のポイントのうち、1番2番が特に重要です。
3番は試験対策というような話で、似たような試験問題の学校を選べばその分効率的に勉強が出来るということです。
1番・2番に当てはまる学校を見つけることが出来れば、併願校に通うことになった時も、本人的には失敗したと、思うことが少なくなりますし、第一希望がダメだった時も併願校で楽しく学校が通えると考えられます。
親の協力が必須
さて、この失敗しない併願校の選び方には
親の力
が、とても重要なものになってきます。
例えば、自分が小学校6年生の時、受験をした経験があるかた、ないかたといらっしゃると思いますが、親の影響をうけませんでしたか?
おそらく、一番影響が大きかったのが親ではないでしょうか。
親が想像している以上に子供に対する親の影響力は絶大です。
親が併願校に関しても第一希望と同じように愛せる学校を見つけることができて、その学校のイメージも高めることが出来たらそれは併願校選びの成功へ繋がるでしょう。
偏差値だけにこだわりすぎない
おそらく、厳しい塾であればあるほど「偏差値」へのこだわりが強い先生はいると思います。実際、「偏差値以外の学校の良さで選びなさい」という先生もいれば、やはり偏差値だけを見て語る先生もいます。
その、「偏差値争い」だけに飲み込まれないようします。
実際に、「偏差値」だけを強くイメージされすぎた子供は「偏差値が高くない学校はダメな学校だ」と思い込んでしまいます。
そうすると、最終的に偏差値が高くない学校へ通うことになった時に、いつまでもモチベーションをあげることが出来なくなり、失敗したと思い込み悪循環に陥ってしまいます。
以前から記事にもしていますが、中学受験には「出口偏差値」というものもあります。入学した時の偏差値よりも卒業時の偏差値が高いということです。
つまり、学校での学び方によって大学受験で現在の偏差値が高い学校を超えた学校へ合格することがある
ということを表しています。
勿論、上記のような偏差値にこだわらないという点以外でも、中学受験は特に中学・高校という思春期の大切な時期を過ごす学校になるので、偏差値が高くても自分の性格にあわなければ楽しく過ごせませんから、偏差値だけにこだわらないことは何度でも申し上げたいと思います。
まとめ
中学受験で失敗しない併願校の選び方、ポイントの4番目に挙げましたが、必ず受かる(自信がある)学校は受けることはお勧めします。
実際、経験者の話や自身の経験からも、一つでも受かることで自信を持つことが出来るというのは本当のことです。
勿論、落ちて公立学校へ行く!というのも一つの選択肢ではあるのでよいのですが、「この中学受験にこの受験勉強にけじめをつける」という意味でも、合格することが今後の自信にきっと繋がっていくと思いますので、是非併願校選びの参考としてください。