公立中高一貫校を目指す場合、実際どのような勉強方法をとればよいでしょうか?
まずは、入試にどのような内容が出るのかを確認しながらまとめたいと思います。
目次
公立中高一貫校の勉強方法
公立中高一貫校の入学試験の形式は、ほとんどの場合、適性検査という筆記テストがあります。
また、報告書(調査書)の内容も影響します。さらに作文、面接という、非一貫校にはあまり見られない試験も設けられており、それぞれどんな内容、傾向なのかを知っておくことが大事です。
それでは、4つの関門について、それぞれの対策法を見ていきましょう。
適性検査=学力審査
公立中高一貫校独特の試験である適性検査は、合否判断の8割を占めます。
その内容を見てみると、まずは膨大な問題量に圧倒されてしまうでしょう。
公立中高一貫校が対策なしには合格不可能といわれる大きな原因となっています。
しかし、諦めることはありません。問題量こそ多いですが、そもそも今までのような100点が取れる類の試験ではないのです。
受験生をふるいにかける心理的な壁という性格もあり、私立の高学力を求められるような難問ばかりが出題されるわけではありません。
どのようなものかをあらかじめ知っておくということが重要です。
問題量が多く、全てを解くことは難しいので、正確さも勿論重要ですが、素早く計算する能力を磨く勉強方法が点数アップにつながります。
出題傾向は学校によって特徴があります。
各校ごとに出題の方針が定められ、公開されているので、そこから予測することができます。
できるだけ過去問を入手し、出題傾向に慣れておきましょう。模範解答をそのまま書き写す、という練習法も、慣れるということが重要な適性試験対策として有効です。
過去問題集が多数出版されているほか、学校の公式サイトでダウンロードできるので、最低限これだけでも一通り取り掛かってから本番に挑みたいものです。
適性検査問題集は毎年7月に出版されているものもあります。一部学校の問題が掲載されていますので、受けたい学校の過去問が収録されていれば参考にしてみてください。
また、小石川など有名公立中高一貫校は過去問も販売しています。検索してみてください。
作文(適性検査内国語)
あえて別項目として分けてありますが、作文も適性検査の教科、国語分野の一部です。
しかしながら、ひときわ独特な試験のため、やはり相応に向き合って考えねばなりません。
作文試験は向き不向きが激しく、苦手な子は全く筆が動かないということも珍しくありません。
好きなことを書いていいわけではなく、条件やテーマが提示されています。決められたテーマから外れてしまうこと、すなわち不合格であると肝に銘じましょう。
作文で高得点を得るには、与えられたテーマから出題者の狙いを読み取り、その考えにそって文章を作ることです。
しかし、そんな高度なことを一発勝負でできるわけもないので、多くの過去問に触れて作文パターンを確立しておくのがいいでしょう。
報告書
報告書は、小学校側から受験校へと送られるもので、受験者が直接操作できるものではありません。
小学校の成績が合否の判断材料として用いられるもので、対策としては普段から全教科の勉強を怠らない、というくらいしか手の打ちようがありません。
とはいえ、人によっては体育や音楽、図工など、苦手が克服しづらい教科もあることでしょう。しかし、嘆くことはありません。
報告書の重要度は2割程度といわれており、受験の本体ともいえる適性検査で得点できれば十分に挽回が可能です。
面接
他の3項目とはまるで性質の違う試験、面接。
本来は適性試験よりは比重の低い形式的なものですが、合格ラインの境界ギリギリにいる場合、決め手になりかねない重要な最終関門です。
筆記試験では全く問題なかったのに、面接で緊張のあまり何も答えられず、非常に残念な結果に終わった事例もあります。
対策としては、やはりリハーサルによる慣れが効果的です。
緊張を適度なものに抑えつつ、柔軟な受け応えができるようになるまで反復しましょう。
面接官からの質問はある程度決まっているので、次のことは定番として押さえておきましょう。
志望動機、入試試験の感想、得意・不得意教科、家庭環境、併願の有無、小学校の思い出、友人関係、趣味、特技、長所と短所、入学後に取り組みたいこと、将来の夢、時事ニュース等
塾が最善!自宅で出来る勉強方法も
適性試験対策に高い効果が見込めるのは、何といっても専門の塾を利用することです。
しかし、学校ですら登校制限がかかっているコロナ禍にあっては、通いはなるべく避けたいところ。
そんな時は、通信講座が役立ちます。大手が手掛ける中学受験対策の教材の他に、小学一年生から始められる中高一貫校に特化したものもあります。
高レベルの内容を、小学生にも親しみやすいイラストを交えて効率的に学べる工夫が凝らしてあるので、ニーズに合致した教材をうまく活用しましょう。
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是非、実際に教材を見て試してみてください。
また、最近では公立中高一貫校専門のオンラインschoolもあるようです。無料体験してよければ入会という方法で一度参考にしてみてください。
まとめ
公立中高一貫校の勉強方法を、入試にどのような内容が出るのかを確認しながらまとめました。
是非、参考にしてみてください。
こちらの記事では、公立中高一貫校のメリット・デメリットを2021年の受験倍率の結果などを参考に記載しています。あわせてご一読ください。
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