2022年度も2021年度に続き、コロナ禍で中学受検の受験者数が減少すると予想されていましたが、実際は一人当たりの平均出願校数は6.83校と2021年度よりも増え、受験者数は6万2,400にんと、2009年に次いで過去2番目となりました。
この記事では受験者の中でも、2022年の難関校の応募者数の増減(3年推移)に関して調べてみました!
中学受検の受験者数・2022年難関校の応募者数の増減
2022年度のコロナ禍での受験では減少予想が増加に転じていましたが、これは様々な理由が考えられます。
特に大きな要因としては、
- ICT環境への変化
が一番大きいものと言えるでしょう。
公立の小中学校でも「GIGAスクール構想」などで、既に端末が配布されているところが殆どにはなっていますが、保護者の方々は
「ハード面だけそろえても、実質が伴っていないのではないか?」と疑問を呈しています。
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そのようなICT環境への不安もあってか、中学受検の受験者数が増加した一つの要因となっています。
増加した上で、応募する学校へは変化がありました。
2022年、難関校の応募者数の増減と、昨年対比をまとめましたので、まずはご覧ください。
2022年応募者数 | 2021年応募者数 | 2020年応募者数 | 昨対(%) | |
開成 | 1206 | 1243 | 1266 | 97 |
麻布 | 934 | 881 | 1016 | 106 |
武蔵 | 640 | 584 | 601 | 110 |
海城 (1日目) | 545 | 552 | 539 | 99 |
攻玉社 (1日目) | 396 | 393 | 453 | 101 |
駒場東邦 | 565 | 645 | 605 | 88 |
巣鴨 (1日目) | 309 | 366 | 423 | 84 |
芝 | 525 | 491 | 488 | 107 |
城北 (1日目) | 389 | 436 | 436 | 89 |
早稲田 | 756 | 798 | 864 | 95 |
世田谷学園 (1日目) | 224 | 233 | 356 | 96 |
桐朋 | 317 | 412 | 411 | 77 |
本郷 (1日目) | 522 | 533 | 490 | 98 |
渋谷教育学園渋谷 (1日目)(男/女) | 148/303 | 130/254 | 134 | 114/119 |
早稲田実業学校 (男/女) | 337/210 | 361/213 | 460 | 93/99 |
慶應湘南藤沢 男女計 | 544 | 521 | 104 | |
慶應中等部 (男/女) | 1012/475 | 1026/496 | 99/96 | |
慶應義塾普通部 | 619 | 603 | 634 | 103 |
聖光学院 (1日目) | 650 | 623 | 746 | 104 |
栄光学園 | 750 | 811 | 827 | 92 |
浅野 | 1737 | 1844 | 1890 | 94 |
サレジオ学院 (1日目) | 379 | 426 | 369 | 89 |
中央大学付属 (1日目)(男/女) | 237/277 | 201/259 | 118/107 | |
中央大学付属横浜 (1日目)(男/女) | 207/309 | 184/307 | 113/104 | |
逗子開成 | 423 | 461 | 465 | 92 |
2022年応募者数 | 2021年応募者数 | 2020年応募者数 | 昨対 | |
桜蔭 | 557 | 581 | 555 | 96 |
女子学院 | 769 | 723 | 798 | 106 |
雙葉 | 381 | 385 | 419 | 99 |
鷗友学園女子 (1日目) | 603 | 618 | 510 | 98 |
吉祥女子 (1日目) | 606 | 576 | 581 | 105 |
豊島岡女子学園 (1日目) | 1102 | 1109 | 1096 | 99 |
白百合女子学園 | 332 | 335 | 373 | 99 |
立教女学院 | 300 | 347 | 358 | 86 |
フェリス女学院 | 464 | 435 | 405 | 107 |
洗足学園 | 331 | 320 | 375 | 103 |
マーキングしている学校が前年度から応募者数が増加している学校になります。
こちらの表から傾向として考えられることは
- 現在の偏差値だけではなく教育内容を重視する傾向
- 越境をせずに通える学校への受験(遠方への受験を避ける傾向)
- 手の届かない学校より身近で確実に受かる学校を選択
こういった傾向にあります。
また、コロナ禍では「大学」の評価にも変化をもたらしました。
難関大学である慶應大学や早稲田大学のオンライン教育の対応には疑問を感じざるを得ませんでした。
とはいえ、このような世の中であるからこそ、
大学までエスカレーター式の学校への人気も増えているといえます。
エリア別の初回入試志願者総数トップは、東京都が「慶應義塾中等部」1,487人であることは上記を表している一例です。
ただ、学校によって(青山学院、明大明治、法政)は昨年対比が減少している学校もあるので、一概には言えませんが。。。
まとめ
中学受検の2022難関校の応募者数の増減を見てきました。
2021年の受験の状況からも、今年・来年と年々子供の数は減少すれど受験者数は横ばいか増えていく可能性が高いと考えらえます。
ここに掲載されている学校以外の増減を一覧で見ることが出来るサイトはこちらの市進学院のサイトになります。
http://www.chu-jukennavi.net/sokuhou.html
この記事にない学校を受験される場合は是非、参照にしてみてください。
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