西日本新聞で記事にされていた中学受験日で小学校を休んだ場合に公欠になるか欠席になるかという問題ですが、
文部科学省の通知では高校受験に関しては「欠席にしない」と示していますが、中学受験には記載がなく実質的に自治体によって対応が異なっているのが現実だそうです。
そのため、公欠になる学校とならない学校があるのが事実です。
この記事では、中学受験の受験日は公欠が認められるのか?西日本の状況と、東京・神奈川などの関東ではどうだったのか?また、1月に勉強がしたいから学校を休んだ場合、コロナ不安により欠席した場合に関して調べました。
目次
中学受験日の公欠が発表されていた九州の学校
実際 中学受験日の公欠が発表されていた九州の公立小学校では2019年受験時には、
- 福岡市=欠席扱い
- 佐賀市・長崎市=出席扱い
- 北九州市・熊本市・大分市・宮崎市・鹿児島市=校長判断
という取り扱い基準を出していました。
中学受験日の公欠、その他の地域は?
それ以外の学校に関しては調べてみましたが、公式的な情報はありませんでした。
口コミサイトでは、
- 東京23区、東京23区外、関西、千葉県北西部、埼玉西武、神奈川県などの保護者の方々の口コミで、公休扱いになるところとならないところはどちらも存在していることがわかりました。
特に、関西では公休にならない学校が多いようです。
自分の学校ではどうか?がわからない場合は、学校の担任の先生に必ず確認をしてみてください。
これは例えば校長先生判断となると校長先生が変わった場合に公休の扱いが変わる可能性があることから毎年同じであるということはないからです。
中学受験者数が増えているのにもかかわらず、こういった中途半端な対応があることに対しては国としても少し考えてもらいたい部分ではあります。
高校の場合に「欠席にしない」ということであれば小学生の中学受験でも同じにすることがベターではないか、と、考えられます。
受験日以外に自己都合(自宅で勉強したいため)で学校を休む場合は?
さて、試験日ではなくて1月に学校に行かないで休んで勉強をするというお子さんもいらっしゃいます。
この場合には学校を休んでも、もちろん欠席扱いとなります。
ここで、気にしたほうが良い部分としては、1月に沢山休んで欠席した場合に、最終的に成績表を中学校に提出する場合があるということです。
その時に中学校には休んだことがわかってしまう可能性があります。
ただ、これが何かに影響するということは基本的にはありません。
コロナ不安により受験前に欠席した場合は?
最近では、コロナが不安で学校を休ませたいというご両親も当然います。
この休むことに対しての学校の対応は様々です。
文部科学省のHPでは、以下のような質問と回答の記載がありました(令和3年10月1日更新)
問1 感染不安を理由に休ませたいと相談があった場合の出席停止等の取扱いや、不登校児童生徒が自宅等においてICT等を活用した学習を行った場合の出席扱いについて、どのような点に留意すればよいか。
引用:文部科学省HP
(感染不安等に係る出席停止等について)
○ 保護者から感染が不安で休ませたいと相談があった児童生徒等については、まずは、保護者から欠席させたい事情をよく聴取し、学校で講じる感染症対策について十分説明するとともに、学校運営の方針についてご理解を得るよう努めてください。
引用:文部科学省HP
○ その上で、生活圏において感染経路が不明な患者が急激に増えている地域で、同居家族に高齢者や基礎疾患がある者がいるなどの事情があって、他に手段がない場合など、合理的な理由があると校長が判断する場合には、指導要録上「出席停止・忌引等の日数」として記録し、欠席とはしないなどの対応も可能です。また、校長が「出席停止・忌引き等の日数」として記録する際の合理的な理由の判断に当たって、感染力の強い変異株がまん延している状況や、高齢者や基礎疾患のある方がいるなどの家庭・家族の状況、地域の医療体制のひっ迫の程度等を踏まえることが必要と考えられます。
(「非常変災等児童又は保護者の責任に帰すことのできない事由で欠席した場合などで、校長が出席しなくてもよいと認めた日数」について判断することとなります。)
以上のことを踏まえますと、受験前であって、感染不安がある地域であれば出席に関して考えてくれる学校もあるかもしれない
というところです。
ただ、現実的にはSNSでの相談の中でも、
ちなみに、学校からのお便りでは「受験日は公欠だが勉強目的での休みは欠席扱いとする」との文言がありました。
という学校もあり、このようは判断をする学校は多そうでした。
文部科学省のHPがあるにせよ、学校の校長判断によって違いますので、事前に確認することをおすすめいたします。
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文部科学省:https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00034.html#q1
まとめ
中学受験日や受験日以外の休んだ日は公欠になるのかどうかに関してまとめました。
様々な情報より、結果的に中学受験の対応は今後国としてしっかりとした指針が必要であることがわかりました。
今後の行政に期待しつつ、期待が出来ないので、保護者のほうから声を上げていくことも必要かもしれません。
とはいえ、実際問題1月に休んでいつものペースを崩してしまったという声を聴くこともあります。
学校へ通っていることで自分のペースを崩さないまま受験に臨むことが出来るということです。
ただ、受験を前にしてメンタル的に不安になってしまっても困りますので、こういう場合は家族や学校の先生、塾の先生と相談し、お子さんの性格を考えながら決めていくことが大切です。