2021年の中学受験の時事問題、対策本が揃い始めてきました。
去年に引き続きこのブログでは、2021年受験用の時事問題のトピックを誰にでもわかりやすく解説していきたいと思います。
今回はチバニアンについて説明します。
目次
中学受験時事問題2021年押さえておきたいキーワード
チバニアンとは?
まず、チバニアンと言われて思い出したのがコチラの2つ(チーバ君とジバジャン)でしたが、実際は違います。
実際は、地質年代区分名称が「チバニアン」に決定したことです。
地質年代区分名称?というと、わかりにくいのですが、下図をご覧ください。
このように、ネアンデルタール人やマンモスがいた地質年代(約77万4千年前~12万9千年前)が、千葉県市原市の地層に見られたため、「チバニアン」と名付けられました。なんと、地球史に名を刻んだのです。これはとても凄いことですよね!
実際の認定につながった地層はこちらです。
千葉の中でも場所はコチラです。
どうやって決まったのか?というと、今年の1月に韓国で開催されたIUGS(国際地質科学連合)の理事会で決定しました。
地質年代に、日本の地名が付くのはでは初めてなので、話題になりました。
市原市でこの貴重な地質が見られた理由
なぜ、市原市でこの地層が見られたかというと下記のような理由によります。
①大地の隆起
日本列島が現在の形になる前、房総半島は海の底で、堆積物がきれいに積み重なっていました。
②地殻変動
一方で、日本列島は地殻変動の激しい変動帯に属し、海底で堆積した地層は、大地が隆起して地上に現れました。
③養老川の侵食
こうして地上に現れた地層ですが、そのままでは平面でしか観察することができません。この地層の断面が露出して観察できる場所(「露頭」と呼びます)が現れたのは、市内を南北に流れる養老川が地層を侵食したためです。
こうした地球のさまざまな事象が重なり、世界でも数少ない貴重な場所となったのです。
まとめ
中学受験時事問題2021年「チバニアン」はいかがでしたでしょうか?
ザックリと内容がご理解いただけたかと思います。今年は新型コロナウィルスのニュースが話題でしたが、こちらのチバニアンも本当にすごいニュースですよね!
このチバニアンは見学することが可能です。現地には、「チバニアンビジターセンター」が開設されており、地磁気逆転の仕組みと地層の関係、周辺で見られる化石など一帯の魅力をわかりやすく解説した展示や映像の放映などもありますので、機会があれば是非見学してみてください。