中学受験の「新御三家」（女子）とは？その理由や共通点・ICT対策を紹介

中学受験でささやかれている女子校の「新御三家」をご存知でしょうか？

この記事では、女子の「新御三家」と言われるようになった理由や新御三家の共通点・そして、コロナ禍でのICT環境など最新の取組みを紹介します。

中学受験女子校の新御三家とは？

まずは、「女子御三家」と言われるようになった背景です。1980年代に男子の東大合格者数が多い私立の男子校である、開成、麻布、武蔵が御三家と呼ばれ始めていたことがきっかけとなり、女子でも東大合格者数や難関大学へ多くの卒業生を進学させた上位三校が「女子御三家」と呼ばれるようになりました。

その、上位三校とは、

• 桜蔭中学校
• 女子学院中学校
• 雙葉中学校

です。これら3校は不動でした。本まで出ているほどです！

（ちなみに、こちらの3校は通う学生の性格の特色やカラーがあるので、受ける予定のかたは参考図書としてご覧ください！）

女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密 （文春新書） [ 矢野 耕平 ]

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そして、女子中学校の「新御三家」とは、

• 豊島岡女子学園中学校
• 鷗友学園女子中学校
• 吉祥女子中学校

と言われています。

新御三家と呼ばれ始めた理由は？

御三家、および新御三家というのは、ともに高度な教育により、より良い進学先へ導く役割を期待されてついたブランドです。

とりわけ東京大学の合格や、難関大学の合格としてみなされています。

御三家については歴史ある学校ということもあり、順位が入れ替わろうとも不動のトップ３としてその名を誇っていますが、新御三家もまた、少しずつその地位を確立していっているのは確かです。

例えば、豊島岡女子学園中学校などは、2020年度の東大合格者数は、桜蔭、女子学院に続いて3位でした。2位だった年もあります。

また、2020年度は、上智の合格率は1位でした。

下記の記事では、上位中学校の大学合格率を作成していますので、併せてご確認ください。

こういった状況を加味しても、不動の御三家の次の「新御三家」が定着してきた理由でもあるように思われます。

新御三家の共通点

中学受検での新御三家で言える共通点といえば、男子の新御三家とも似ている部分はありますが、

• 三校とも私立の女子校であり、最終的に難関校へ合格しているところ

であり、

• 中高一貫で、今の社会情勢に敏感に対応できているところ

なのではないでしょうか。（※豊島岡は2022年度から高校の募集を停止します。）

東大の合格者数だけで見ると、こちらの3校ではない場合もありますが、それは御三家でも同じことが言えますので、毎年順位が変わるからといって御三家の立ち位置が変化するということはしばらくなさそうです。

女子新御三家のコロナ時のICT対応

世界規模で蔓延する新型コロナウイルス拡大防止の観点から、流石に各校は早々に対策を講じてきました。

豊島岡女子学園中学校では、2020年6月よりWebでの学校説明会を開催、入試説明会も9月にWebで開催しています。

どちらも予約時間が19時～と、仕事をしているご両親でも動きやすい時間帯ということに保護者への気遣いを感じます。

文化祭は非公開となりましたが、代わりにWebで受験生向けのオンラインイベントも開催されました。

鷗友学園女子中学校では、入試対策講座や説明会のライブ配信、体育祭などは保護者へWeb配信などをしています。文化祭では、オンライン学園祭を開催、Zoomのウェビナー形式による【鴎友生によるLIVE相談会】を行っていました。

吉祥女子中学校では、4月からすぐにオンライン授業が開始、新入生の中学1年生には校内探索の映像授業から開始されました。

映像動画を流しての授業だけではなく、留学が出来なくても、海外大学のオンライン授業を受け、高校生のオンライン国際会議に参加するなど、コロナ休校を活かして様々なことに取り組みました。

３つの学校はともに時代の変化に素早く対応してくれているとまとめられるでしょう。

まとめ

中学の「新御三家」（女子）の理由や共通点と最新の取組みを紹介しました。

新御三家3校の詳しい学校情報などは関連記事でまとめていますので、是非、リンクでお読みください！