中学と高校の偏差値の違いをみると、高校のほうがとても高い数値が出ていることに気が付くと思います。
そもそも、中学受験で見ている偏差値と高校の偏差値は何が違うのでしょうか?調べてみました。
中学と高校の偏差値の違いとは?
そもそも偏差値とは、
偏差値は、平均値が常に「50」となるよう計算されます※。そのため、偏差値を見れば、受験者全体の中で自分がどのあたりにいるのかが分かり、その推移を振り返れば成績のアップダウンも一目瞭然です。
ちなみに、平均点を偏差値50とし、標準偏差を10とすると、偏差値70は成績最上位から約2・3%(1000人中23位)、偏差値60で約15・9%(1000人中159位)に入る計算になります。
※偏差値の計算式 :10×(個人の得点-平均点)÷(標準偏差)+50=偏差値
参照:SAPIX
つまり、試験を受けた人数の中で全体の平均を50とした場合、自分がどのくらいの位置にいるかを示した数値になります。
そのため、試験を受けた場所や時期、テストの規模などによって変わるものになります。
中学受験においての偏差値と高校受験の偏差値の大きな違いは何か?というと、
全体の人数にあります。
中学受験をする人数は一部の小学校6年生が挑戦するため全国の小学校6年生の数パーセントであるのに対して、
高校受験はほとんどの中学3年生が行うわけです。
例えていうならば、「全国統一小学生テスト」を小学6年生全体が受けたときの
中学受験にむけて勉強を頑張っている子供たちの偏差値があがるのは当然であり、
四谷大塚などの模試など、中学受験をする子だけが受ける偏差値が低くなることが似ています。
高校が偏差値が高いのは何故?
今までの説明から結論づけると、
高校受験では、勉強があまり得意でない人もほとんどの学生が人数に含まれますので、偏差値は高くなるということです。
あるサイトでは目安として高校受験の偏差値は、中学受験の偏差値と比べ10~15違うという結論づけをしています。
その理論でいくと、中学受験で偏差値50の学校は、高校受験では60~65相当となります。
ですから、保護者としては、高校受験と同じような数字の把握の仕方をせず、上記の基準で見ることをオススメいたします。
小4や小5の偏差値はまだ変化します
また、お子さんが受ける学校を決める際の目安になるのが偏差値ではありますが、
小学校4年生・小学校5年生の時の偏差値を信じて学校を決めるのは時期尚早になります。
ある程度まで理想やだいたいの希望などを決めるのはよいのですが、
小学校6年生までは偏差値は驚くほど変化しますし、塾では参考にならないとキッパリ言ってくれます。
ですので、小学校4年生の時の偏差値が低くてもそこまで気にしないようにしましょう。
まとめ
中学校と高校の偏差値の違いはいかがでしたでしょうか?
開成高校が偏差値78だったりする理由がご理解いただけたのではないかと思います。
実はこの事実は中学受験を経験した人しか知らなかったりもするので、
高校受験組とのずれを認識しておくとよいかもしれません。
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