最近よく聞く「モンテッソーリ教育」。一体どのような教育方法なのか、ご存知でしょうか?この記事では、モンテッソーリ教育のセミナーに参加したので、内容を簡単に説明したいと思います。
目次
モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育は、
イタリアの女医マリア・モンテッソーリが「子どもの家」で実践した教育方法で、医学的・科学的であり、観察から始まった教育法とも言われています。
また、脳科学的にも立証されているということです。
基本的には3歳~6歳くらいの年齢のお子さんを対象としていますが0歳からという本も出版されていますので、気が付いた時がはじめ時なのかもしれません。
特徴
特徴をまとめると3つあります。
子供を尊重し、心をはぐくむ
基本的には、日本の幼稚園や保育園などのように全員一緒に同じことをやるのではありません。その時その子供がやりたいことをやらせてあげます。
基本的には、知能を育てることを目的とした知育ではなく、こちらが教えるという姿勢ではありません。子供自身の行動を尊重するのです。
子供の自分で育つ力を信じる
子供は自分で育つ力を持っているということを前提に考えます。例えば、1歳になったら歩き始めますし、2歳くらいになったら話始めます。自然と子供は周りから学び取って話せるようになっています。
子どもの発達や興味にあった活動や教具を用意する
モンテッソーリの3歳~6歳の教具から今本当にやりたいことを子供が自分から見つけることが出来るように、興味にあったものを用意してあげます。
すぐにできる子供とのかかわり方
では、実際どのように子供と関わればよいのか?というと、
基本的には子供のやりたいという気持ちがあるから心が育つので、特別なものを用意する必要はありません。
とにかく、
子供を尊重することが大切なのです。
例えば、
大人にしないことは子供にもしません。
よくある状況ですが、何も説明しないで突然水をかけて頭を洗う、などがこれに当てはまります。子供に何かするときにはきちんと子供に許可をとるのです。(頭洗うよーとか)これから何かをするのか説明をしてください。
その他には、
ちゃんと受け答えをする(赤ちゃん言葉を使わない)
などもあります。赤ちゃん・子供は同じ一人の人間だからで、例えば赤ちゃん言葉を使うと、赤ちゃん自体が沢山の言葉を覚えなくてはならないのです。例えば犬のことをワンワン・ワンコ・犬と、3つも覚えなくてはなりませんよね。
なので、「犬だよ」と、教えてあげます。
次に、
先回りしない
ことも大切です。
例えば、子供が言葉で伝える前に意思をくみとってやってあげたり、失敗しないように子供を守ることよりも、沢山失敗をさせてあげてください。子供はなんでも自分でやりたい、できるようになりたいからです。これを続けると、自分で動かなくなっちゃうそうです。(泣けばいいやって思ってしまう)
では、大人は何もしなくていいの?
そういうわけではありません。
子供が一人でできるように手伝う→子供が出来ない分だけ手伝う
ことを心掛けてください。
また、下記のように、してはいけないことはしっかりと伝えます。
☆命の危険に関わるような行為
☆人の迷惑になるような行為
☆物を破壊するような行為
これ以外は見守るという風にしてください。
自宅の環境づくりのポイント
自宅の環境づくりも大切です。適切な環境があれば子供は自分で育つことができるからです。必要な環境とは、
発達にあわせた環境
です。
例えば、つかまり立ちの時期なのに、捕まる場所がなくて、抱っこひもで連れまわしているのはNGですよね。あとは、ひらがなに興味があるのに、ひらがなが身の回りにないというのもNGです。
ダメがない環境
も、大切です。危ないことや大人がやってほしくないことはそもそもできないような環境を作ります。例えば、ロックをつけたり、じゅうたんやラグを使わなかったり、失敗できる環境にします。(ダメダメの環境を作らない)
やりたいことをやれる環境を作ってあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
なるほど~と思うところと、自分のやりかたの正しいところ、色々あると思いますが、是非自分の子育ての役に立ちそうな部分はピックアップして取り入れ見てはいかがでしょうか?