小学生の夏休み、宿題に読書感想文がある学校が殆どですが、宿題ではなくても夏休みには本を1冊くらいは完読してほしいという親の願いもあります。
そこで、この記事では、最難関私立中学校の国語の先生がおすすめの本を小学校低学年向けに、いくつか抜粋してご紹介したいと思います。
読書感想文に使える本は3冊ほどピックアップしていますので、参考にしてください。
目次
小学校低学年におすすめの本は?
小学校低学年のお子さんはまだまだ一人でしっかりと本を読むことが出来る子は少ないかもしれません。低学年とはいっても小学校1年生~3年生でも違いますし、そして、今までにどのくらい本を読んできたか?によって読む本は変わってきます。
そのため、ご自身のお子様の読書力を見て、一緒に読んであげたほうがよいか、それとも、自分だけで読める本なのか、はたまた絵本のようなものがよいのか?少しでも興味を持ってくれそうなものをチョイスするようにしてみてください。
そこで、最難関私立中学校の国語の先生からのおすすめ本をここではご紹介したいと思います。
空をつくる/ 村尾亘【読書感想文にも!】
あらすじ
舞台は高い家が次々と立てられて息が詰まる空間になってしまった動物の町です。
動物の町では、空間を奪い合うように背の高い家がどんどん建てられています。
次第に頭上に見える青空が小さくなり、動物たちは元気がなくなっていきました。
そこで、動物たちは画家のサルにある依頼をするのですが・・・・。
小学生低学年から大人まで、様々な年齢で考えさせられる物語です。
読んだ人の声を一部紹介します。
絵がとてもきれいで、映画をみているみたいです。
つぎはぎをしても、本物を取り戻すことはできなくて…、
大人になるにつれて自分が失くしていったものを考えさせられるちょっと切ないお話です。
絵がきれいで眺めていて楽しい。
ファンタジーな平和な世界のお話かと思いきや
SF的なダイナミックな展開と大人への問いかけを投げられる。
子どもから年寄りまで読む年代によって感じること・考えることが変わる本だと思う。
そらいろ男爵/ジル・ボム【読書感想文にも!】
2014年のサン=テグジュペリ賞受賞作品です。
あらすじ
読書が好きなそらいろ男爵は、戦争がはじまると砲弾の変わりにさまざまな本を投下します。
なぜなら、それらを拾った将軍や兵士が本に夢中になっている間は戦争が中断になるからです。
やがて、本棚が空になった男爵が戦争を終わらせたい一心である行動に出ます。
一体男爵はどのような行動にでるのでしょうか?続きが気になる作品です。
読んだ人の声を一部紹介します。
小学3年生の子どもたちの読み聞かせのためにこの本を購入しました。
「空爆」という言葉がテレビからも聞かれ、テロや戦争のニュースも多いこの頃、平和を大事に思う気持ち、そして本の力を感じて欲しいと思い、この本を選びました。
その結果、読み終わった途端に、子どもたちから拍手が!
読み聞かせを何回かやりましたがこんなことは初めてでした。
何かが確実に子どもたちの心に響いたようで、良い作品の持つ力を感じました。
小学校の読み聞かせボランティアをしているので何か良い本がないかと探していて、この本を紹介されて購入しました。
たんたんと男爵の行動が書かれていて、あっさりと読めてしまいますが内容はすごく深いと思います。
実は大人が読んだ方が良い本だと思います。
読み聞かせをするには文字数が少なくてすぐ読み終えてしまうので他にも何冊か用意しないといけないです。
さわって学べる算数図鑑/山田美愛
この本は読書感想文向けではありませんが、評価がとても高い作品です。
子供がイメージしづらい円すいや四角すいなどといった立体図形を本についている展開図を使って組み立てることができたり、分数の大きさを丸や長方形を分割したシートを触って体感できるなど、さまざまな仕掛けを通して算数の考え方を手をうごかしながら理解できる一冊です。
読んだ人の声を一部紹介します。
算数が楽しくなりそうです。
凄くいいです!
算数初心者の新一年生になる息子へ購入しました。
教科書でみても分かりにくい図形や考え方が
分かりやすい立体になっていて大人が見ても感心!
仕掛けを触ったり、形や展開図を触ったりして
、これから習っていったときに、この経験が頭に、残っていると違ってくるだろうなと思って今からたのしみです!
数が分かりやすく絵で説明されており、展開図などは自ら折り曲げて立体に出来るため、頭の中でより立体で考えられるようになっているように見られます。数についても理解しやすいようで、親が教えなくともいつの間にか理解していました。
ピアノはっぴょうかい/みやこしあきこ【読書感想文にも!】
あらすじ
ももちゃんの、はじめてのピアノはっぴょうかいの日。
舞台のそでで出番を待っていると、「わたしたちも、はっぴょうかいしているの。みにおいでよ!」と、
こねずみが話しかけました。
ちいさなドアの向こうで、ねずみたちが楽しそうにはっぴょうかいをしています。
大きな舞台を前に緊張する子供たちを励ます一冊です。
習い事をしているお子様へ大人気の一冊です。
基本白黒の絵に少な目の色がのっていて、それがとても効果的。
オールスバーグに影響を受けたという作者の、光と影の効果を上手く使った表現がとても美しい。
まず絵だけ見ても買いだと思います。
やっぱ絵本は絵がよくないと、と改めて思う。次のページをめくるたび、新たな表現を目が求めているのが分かる、そんなステキな絵本です。目福。。。
発表会で自分の番を迎える前でドキドキしている女の子が、思いもかけない出来事を体験して、笑顔で発表を終えるまでの出来事が、丁寧な表現と繊細な絵で描かれています。
まさに発表会を控えてドキドキしているお子さんの背中を押してくれる本だと思います。
富士山のふしぎ100
私達の住む大地について改めて知ることが出来る素晴らしい本です。
世界遺産でもある日本一の山、富士山がいつできたのか?高さなどれくらいなのか?など、子供たちからの様々な質問に答えてくれます。美しい写真を織り交ぜながら、紹介してくれる本です。
小学3年生の子ども用に買いました。
子どもが富士山に興味を示し、いろいろ質問をしてくるので、富士山まめ知識のような本があればと思い購入しました。
子どもにわかりやすいようにいろいろな質問に答えてくれるので、子どもも大変気に入ってページをめくっています。
まとめ
小学校低学年の夏休みに完読してほしい、読書感想文におすすめな本を紹介しました。
様々なお話はお子様たちの感受性を高め、必ず国語の勉強の一部となって返ってくるはずです。是非、ご家庭でも楽しんで読書をしてみてください。
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