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歴史からみた私立中学と公立中学の違い。どっちがよい?週刊ダイヤモンドの雑誌は、受験の参考になるか分析

「筑駒・筑附が20年後に凋落し公立復権?!「中高一貫校」の栄枯盛衰」タイトルが気になるので週刊ダイヤモンドの雑誌を購入しました。

過去を振り返ってみると、私立中学と公立中学はどのような変遷があったのか?そこから今の受験の参考のために役立ちそうなことを、週刊ダイヤモンドの紙面の情報をもとに分析しました。

私立中学・公立中学を取り巻く環境・歴史

まずはこれまでの中学校を取り巻く環境や歴史を振り返りましょう。

1950年代~1980年代まで。

この時代では地域の最難関の公立高校に入った後に東京大学や私立の難関大学に行くのが通常でした。

例えば都立の日比谷高校へ行った後に東大に行くというコースです。

しかし、このころから全国的に学区制度やグループ選抜制度などの導入により、進学先の高校が決められてしまうという状況に納得がいかなかった人たちが選んだのが

国立大学の付属校や私立の中高一貫校でした。

1980年代~2000年代。

私立の中高一貫校を受験する流れが起こり、今まで公立高校に行っていた優秀な人たちが国立や私立へ流れます。

そして、現在のことを考えるとその流れのまま、リーマンショックなど、ある程度中学受験の人気が落ちている時期はあれど、

結果的に現在はまた大学受験の変革により大学受験をさせることが不安な親などにより、大学付属校ブームが起こったり、中学受験の人気は昔よりも上がっています。

個人的見解でいくと、そこに高齢出産や少子化なども絡んでくると考えます。

女性の社会進出により、出産年齢も高齢化、その分、女性の年収も含めた世帯あたりの収入はUP、子供は一人。

一人当たりにかける教育費は増えていくことは予想されます。

これが歴史から現在になります。

問題の「筑駒・筑附が20年後に凋落し公立復権?に差し迫る」の意図

週刊ダイヤモンドでは、私立国立がこのまま上手くいくかというとそうではないと言い切っています。

というのも、公立が学区制度を撤廃し、公立中高一貫校の設立に向かっているからです。

日比谷が東大合格者数50人を超えて実績が出たことに始まり、小石川中等教育学校他11校の中高一貫校化や県立千葉の中高一貫校化、21年に茨城のトップ校なども中高一貫校化するようです。

また、筑駒の受験者層の一部が小石川に流れているという動きがこのダイヤモンド誌の主張です。

日比谷が没落したために筑駒や筑波大付属中学校が実績が上がったという過去の経緯があるからです。

この公立学校が20年後に中学受験市場を変えるという理論の根幹はこういう理由からだったのです。

凄く面白い考察でした。

では、実際現実はどうでしょうか?

とある神奈川県の一部公立学校では、1990年代後半より現在2018年の大学合格実績が確実に下がっています。

これは現在の流れ通りです。

理由は簡単で、公立は大学受験に対して基本的に塾頼みだからです。

もう一つ、高校受験からの観点で行くと、内申という成績だけではなく「先生への気に入られ度」など、成績以外での加点や不安定要素が大きいため、高校受験から公立離れが起きてます。

この、「先生への気に入られ度」で決まる、という話は人気の中学受験漫画「二月の勝者」4巻でも語られています。

©二月の勝者

そして、公立中高一貫校が出てきていることや少子化を見て国立や私立も黙って見ているわけではないと思うからです。

1990年代頃にはまだ全国的に有名ではなかった学校が現在では勢いをつけて実績を出しています。

例えば豊島岡女子学園や聖光学院、栄光学園、渋谷教育学園幕張、渋谷教育学園渋谷などです。

みるみる大学実績をあげて世間に名前を轟かせています。

この状況の中、20年後に本当に公立中高一貫校が勝てるように変わるでしょうか?

このままの日本だとNOだと考えます。

ただ、学力至上主義は確実に変化していますので、偏差値だけではなく、学校の校風や特色で人気があがったり、大学名だけで何かを物語ることはなくなることは確かではないでしょうか。

まとめ:受験の参考になりそうなところはあるか?

今回の週刊ダイヤモンド、色々な情報を考えた上で賛成できかねない部分も多々ありました。

例えば、「学力を伸ばした学校ランキング」と称して東大や早慶、医学部など、10年間でどれくらい大学に合格した人が増えたかをランキング形式で表にしています。

これは、人数の増加を単純に順位にしていますが、人数が多い学校は人数が多くなるのは当たり前なので、出来ればパーセントも出してほしかったところです。

そんな中、有益かつ面白かった情報はコチラにまとめます。

まとめ

・東京大学合格実績20年ランキング(2000年~2019年)

これを見ていると昔からの伝統校の安定的な実績や、急激に実力をあげてきた学校の勢いがわかります。

・塾別の主要中学合格実績

これから塾を決める人の参考になるかもしれません!大手塾の中でもまれるか、小さい塾でトップを行くか。これまた参考になると思います。

・中高一貫校20年分の歴史を凝縮、延べ198校 偏差値(2000年~2019年)

こちらは過去20年分の偏差値の推移を四谷大塚の協力を経て作成しています。なかなかこういった特集は面白いものです。

・(おまけ)女子御三家VS豊島岡女子学園の図に妙に納得

これ以外にも様々な情報があり、わかっている部分が多いとはいえ、中学受験の情報収集の一つの参考文献になったと思います。

実際、20年後は本当にわからないものです。不透明な未来でも、現在の自分にとって最善の選択が出来るような状況を作っていきたいと切に願っています。

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