誰のための試験?大学共通テスト論争から見る多すぎる問題点と文科省とベネッセの癒着

誰のための試験?大学共通テスト論争から見る多すぎる問題点と文科省とベネッセの癒着

大学入試センター試験。

このセンター試験から変わって2021年1月から導入される予定の大学入学共通テスト。

今の高校2年生がはじめて受ける試験なのですが、実施内容をめぐって様々な意見が飛び交っています。そもそもどういったものを活用しようとしていたのでしょうか?

問題点とそれに関わる政治家の利権構造も含めてまとめました。

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大学入学共通テストとは?

そもそも、大学入学共通テストとは、求められる学力の3要素がセンター試験では測りきれないところを図ろうとしたものです。

求められる「学力の3要素」とは

・基礎的な知識・技能

・思考力、判断力、表現力

・主体的に協働して学ぶ態度

です。

活用しようとしていたものは?

上記のものを図るために活用しようとしていたのが下記です。

英語

・民間の資格・検定試験を活用・・・話す力、書く力を評価するために英検やGTECなどの結果を評価の対象にする

 

国語・数学で記述式を活用する

国語の記述

・現代文

・マークシート方式とは別の出題

・80~120文字の記述を含む3問

・試験時間は100分(現行は80分)

 

数学の記述

・数学①(数学I、数学I、数学A)

・マークシート方式に盛り込む形の出題

・試験時間は70分(現行は60分)

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数えきれない問題点

さて、この共通テストの問題点ですが、このようなものがあげられます。

・民間試験の導入により、家庭の経済状況や地理的問題が点数に反映されやすくなること

(経済的に裕福であれば何回でも受け直せる、試験が行われない地域に住んでいる人の距離的・費用的負担が大きいなど)

・民間試験の導入により、学生の能力が平等に判断されない(採点者に委ねられる)

・記述の採点基準や採点の質が統一ではない

・採点する人がアルバイトである

・1年前であるにもかかわらず決まっていないことや開示されない情報が多すぎる

・誰も得しない

文科省とベネッセコーポレーションの癒着

この問題点からわかるように、大人から見ても子供から見ても残念ながらいいことが全く感じられません。

しかし、文科省は強硬姿勢をとっていました。その背景には

萩生田大臣率いる文部科学省とベネッセの癒着

といわれてもおかしくない事実があります。その大きな癒着のうちの3つがこちらです。

  1. ベネッセと共同で検定試験「GTEC」を行っている一般財団法人「進学基準研究機構」の役員構成の理事長が旧文部省元次官ら2人が天下りをしていること
  2. ベネッセ子会社が共通テスト記述問題の正答例を事前に閲覧していたことが判明
  3. 大学共通テストの記述問題の採点をベネッセ関連法人が受注していた(学生アルバイトを使うつもりであった)

ベネッセは2018年度の中期経営計画で4394億円だったグループ売上高を2020年には5000億円に目標を掲げていました。その計画には

教育・入試改革は最大の事業機会

大学入学共通テストの民間検定に「GTEC」が採用されたのが大きな転機

と、していました。

潮目がかわったのが2019年10月、萩生田文部科学大臣による

「自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」という発言でした。

「格差を容認している」と世論から批判を浴び、謝罪・撤回に追い込まれました。

そして、同時期にこの大学入学共通テスト中止を訴える筑波大学駒場高校2年生たちが文部科学省前で中止の抗議行動を行ったことも騒動を大きくしたきっかけともなりました。

その後、11月には東京都内の高校生らが約4万2千人分の署名を文部科学省に提出しました。

その結果、国は方針を転換し、英語の民間試験活用に関しては

2024年度から導入

今後1年をめどに検討

とし、

国語・数学の記述は実施せず、専門家による検討を行い、2021年できるだけ速やかに方針を示す

と、発表するにいたりました。

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まとめ

中学受験を前にしたご両親にとっては、大学受験のことも視野に入れた学校選びをされていることと思います。

その中でのこの試験動向はかなり注意をしてみていかなければいけない問題のうちの一つだと考えられます。

大学受験への不安定さから大学付属校の人気もアップしている近況はこういった問題があるからも少なからずあるでしょう。

現在の政権では情報があまり入ってきませんので、各メディアの情報を自分から得られる環境を作っておくことはとても重要なことと考えています。

また、進捗ありましたらこちらのHPでは紹介していくようにいたします。